一般社団法人YUME 代表理事
赤間 健太Kenta Akama
少子高齢化によって子どもの数は減り続けています。その一方で、学校に行くことができない不登校の児童生徒は増え続けている。母数が減っているのに当事者は増えているという、この構造に私は強い課題感を持っています。
通信制高校の運営に携わる中で感じたのは、高校段階の受け皿だけでは間に合わないということでした。学びから離れるきっかけの多くは、小学校・中学校の時期に生まれています。本当に必要なのは、もっと手前で子どもたちを受け止める場所ではないか。そう考えたことが、小学生から高校生までを受け入れるフリースクールに取り組む出発点になりました。
しかし、フリースクールは経営が非常に難しい事業です。収益化の手段が限られるため、複数の拠点を継続的に運営できる法人はごくわずかしかありません。社会的な必要性が高いにもかかわらず担い手が増えないのは、この構造的な難しさが理由です。必要とされているのに、誰もやれない。それならば自分がやろうと考えました。
私はこれまで投資の現場で、事業が続くか続かないかを分けるものを見てきました。志だけでは事業は継続しません。支援を届け続けるためには、それを支える経営の設計が要ります。その部分にこそ、これまでの経験を使えると考えています。
一般社団法人YUMEは、幼児期から大学生までを対象としたキャリア教育に取り組んでいます。AIによる人材スキルの可視化と企業マッチングによって、学歴や地域の格差にとらわれず一人ひとりの適性を見えるようにすること。そしてフリースクール「YUME School」を通じて、学校以外の居場所を必要とする子どもたちを受け止めること。この両輪で活動しています。
私自身も川崎校・藤沢湘南台校で校舎長を務め、現場で子どもたちと向き合ってきました。目の前で子どもが変わっていく様子を見てきたことが、この事業に取り組む一番の理由です。
どの地域に生まれても、どんな経緯で学校から離れることになっても、その子が次に進める場所がある。そうした状態を全国につくることが、私たちの目指すところです。
一般社団法人YUME
代表理事 赤間 健太